三毛猫の すず 【雑種魂①】

家族

2020年の8月に里親になり、当時は生後3ケ月とのことでお迎えしました。ということは5月生まれなのかな?

そうなると2021年の5月は1歳の誕生月ですね。 おめでとう!!!

三毛猫のすずは、とても撫でられるのが好きです。

三毛猫は、白・茶・黒の3色の毛色を持つ猫の種類です。日本の風景によく馴染む三毛猫は、ドラマやアニメの世界でも人気の存在ですね。 今回は、三毛猫の性格や種類、三毛猫のオスが珍しいと言われている理由、三毛猫はなぜ縁起が良いと言われているのかなど、とっても不思議な魅力を持つ三毛猫についてご紹介します!

三毛猫はどんな猫?

◆三毛猫は3つの毛色を持つ猫のこと

実は、三毛猫という猫種は存在しません。3つの毛色を持った猫が、三毛猫と呼ばれています。

三毛猫といえば、白・茶・黒の毛色を持つ猫のイメージが有名ですよね。日本でよく見る三毛猫も、この3つの毛色であることが多いです。

◆三毛猫は白・茶・黒だけじゃない!

白・茶・黒の毛色のイメージが強い三毛猫ですが、それ以外の色を持った三毛猫もいます。

例えば、白・こげ茶・うす茶色の「キジ三毛」という三毛猫もいれば、白・茶・黒に縞模様が入った三毛猫のことを「縞三毛」、白・黒・茶の中で白の割合が多い三毛猫のことを「トビ三毛」と言います。

他には、全体的に色素が薄い毛色の三毛猫もいます。パステルカラーのようなやさしい毛色で、濃い色の毛色を持った三毛猫とは違った魅力もあります。

◆海外では三毛猫は珍しい!

三毛猫は日本が原産と言われていて、日本では三毛猫の存在は珍しくありません。ですが、海外で三毛猫は比較的珍しい存在のようです。
そのため、海外では三毛猫を高い値段で取引することもあるようです。

ちなみに、三毛猫は海外で「キャリコ」「トーティ・アンド・ホワイト」と呼ばれています。


三毛猫の性格は?

◆これぞ猫という性格の持ち主

猫といえば、気分屋で好き嫌いが激しく警戒心も強い性格というイメージを持たれる方も多いと思います。三毛猫はまさに、そんな猫のイメージにぴったりな性格の持ち主なのです。

甘えてきたかと思うと、突然気分を変えてどこかへ行ってしまうなど気まぐれで、自分の気分に対して忠実な性格の三毛猫が多いようです。

◆プライドが高くちょっぴり頑固

三毛猫は好き嫌いが激しい性格です。嫌いなものは徹底して嫌いというスタンスを貫き通す、ちょっと頑固な性格も持ち合わせています。

プライドが高い性格で、叱ると気分を害して拗ねることもあります。しつけるときは、強く怒ったりしないように注意が必要です。

◆人見知りだけど甘えん坊

三毛猫は警戒心が強い性格で、人見知りの三毛猫が多いようです。
ですが、一度心を許した相手には他の動物だろうと人間だろうと甘えるツンデレな性格の持ち主なようです。


三毛猫のオスは珍しい?

◆三毛猫はメスの割合がとても高い!

普段見かける三毛猫のほとんどがメスであるとご存知でしょうか。三毛猫は、メスが生まれる確率がとても高いのです。
その理由は、三毛猫の特徴でもある3つの毛色を持つことができる遺伝子の染色体が関係しています。

三毛猫の遺伝子の染色体は、基本的にメスの猫が持つことができるものです。三毛猫のオスが生まれるのは、この遺伝子の染色体に異常が起きた時だけとされています。

そのため、必然的に三毛猫はメスの割合が圧倒的に多くなっています。

◆三毛猫のオスが生まれる確率は1/30000!

メスの割合がとても高いということは、オスの三毛猫はとても希少だということが言えます。三毛猫のオスの割合は、なんと1/30000匹という少なさです。

猫の柄は、白以外の色を決める遺伝子は性別を決める性染色体のX染色体にのみ存在します。メスの染色体は「XX」オスの染色体は「XY」となるため、メスのみが白以外に2色持てるということになるのです。

つまりオスは通常X染色体が1つなため、2色や単色になりますが、染色体が突然変異によって「XXY」となってしまった場合にのみ三毛柄となる場合があり、その確率はとても低いものです。

また、オスの三毛猫は性染色体の突然変異によって生まれてくるため、生殖能力を持たないことがほとんどのようです。

同様にオスのサビ猫もめったに生まれません。サビ猫も「黒と茶(オレンジ)が同時に存在する色」となるので、三毛猫と原理は同じです。


縁起のいい動物として愛される三毛猫

◆三毛猫のオスは幸運を招く存在!?

三毛猫のオスは生まれる割合が低い故に、とても貴重な存在で、昔から「三毛猫のオスは縁起がいい」と言われています。福を呼ぶ猫として、招き猫のモデルにもなっていることも多いです。

また、船に乗せると遭難しない、大漁になると言われていて、船乗りたちの航海時の安全の守り神として愛されていたようです。


日本文化と三毛猫について

三毛猫はテレビドラマやアニメ、小説や映画、絵画など、日本の幅広い文化に深い関わりを持つ猫です。三毛猫が活躍する小説や映画などの作品について、頭のなかに一つや二つ浮かんでくる人も多いのではないでしょうか。

それほど、日本人の心に定着し、日本の猫と聞いて思い浮かべるのが三毛猫の姿かもしれません。

それでは、具体的にどんな作品にどんな三毛猫が登場しているのか見てみましょう。

◆文学作品に登場する三毛猫

小説好きな方なら頭に浮かぶのが赤川次郎さん執筆の小説「三毛猫ホームズシリーズ」ではないでしょうか。

タイトルに直接「三毛猫」と入っているのがだいぶ印象的です。それだけで、三毛猫が作品中になんらかの活躍を見せてくれることが期待できますね。

実は、この小説は、長編小説と短編小説合わせても50以上のシリーズで数十年前から長く愛されています。主人公が“ホームズという名前の猫”という変わった発想が人気で、小説好き、猫好き、ミステリー好きとあらゆる層から支持を得ている作品です。

ドラマ化もされているので、「小説は知らないけれどドラマは見たことがある」という人もいるのではないでしょうか。

ホームズのオーナーである刑事とともに、三毛猫の行動からヒントを得て事件を解決していく…というミステリーのなかにも温かい雰囲気が描かれていて人気です。

◆江戸時代には絵画に描かれることが多かった三毛猫

古い時代から三毛猫が日本人の「幸運」のシンボルとして考えられていたのは、江戸の文化を見ると分かりやすいです。当時の浮世絵に猫が見られることは珍しくありませんでしたが、特に三毛猫が描かれた絵画も多数残っています。

◆主人公のパートナーとしてテレビや映画に登場する三毛猫

2015年に公開された「先生と迷い猫」には、主人公の妻が可愛がっていた猫として三毛猫が出演しています。物語は、ノラの三毛猫がキーパーソン(!?)となり、猫に関わるなかで人々が心を通わせていく心温まるストーリーが展開されていきます。

また、最近でいうと2018年に放送されていた「僕とシッポと神楽坂」というテレビも三毛猫が出演しています。獣医師の主人公が暮らす地域に暮らす「地域猫」という設定で、可愛らしい三毛猫の様子が見られます。

◆招き猫のモデルも三毛猫

今や、幸運のアイテムとして知られる招き猫。「江戸時代に守り神として寺に祀られていた」「商売繁盛のために置物として販売されていた」など、招き猫が現代にいたるまで語り継がれていた背景はさまざまです。

そんな古くから日本人を幸せにしていた招き猫のモデルは、三毛猫と言われています。

最近では、さまざまなカラーの招き猫が作られていますが、かつては「白・黒・茶」という三色が基本カラーでした。純粋で清潔を表す“白”、厄除け的な意味合いの“黒”、さらに病気を払う意味を表す“茶(赤色)”という三色がすべて入っているので、幸運を呼ぶと昔から語り継がれています。


三毛猫の値段・迎え方は?

◆三毛猫のメスはどこで会える?

日本猫の三毛猫の場合、血統書がない雑種であることが多く、値段をつけることが難しいのです。そのため、雑種の三毛猫がペットショップで販売されていることはほとんどありません。

三毛猫を飼いたいと思ったら、保護猫の譲り受けや里親募集のサイト、動物病院などで貼られている張り紙の里親募集に応募するなどの方法があります。

雑種以外の三毛猫の場合、ペットショップなどで販売されていることもあります。その際には「キャリコ」と表記されている場合が多いので、よくチェックしてみてくださいね。

◆三毛猫のオスは高い値段で取引されることも!

三毛猫のオスは遺伝子の関係上、そもそもの数が少ないです。その上、生殖能力が無い場合が多く、三毛猫のオスの数を増やすことができません。
そのため、三毛猫のオスはとても希少価値があり、高い値段で取引されることがあります。

中には、日本円で数千万円の値段がついた三毛猫のオスもいたようです。高級車や家が買えるほどの値段がついたことがあるなんて驚きですね。

◆生殖能力を持つ三毛猫はさらに値段が上がる

そんな三毛猫のオスの中でも、特に高い値段がつくと言われているのが、生殖能力を持つ三毛猫です。

オスの三毛猫が生まれる理由の多くが、染色体の形がXXYになっている「クラインフェルター症候群」によるものといわれています。このクラインフェルター症候群による三毛猫は、生殖能力を持たない傾向にあります。

一方で、遺伝子乗換やモザイク染色体などといった他の理由で三毛猫が生まれた場合、その猫は生殖能力を持つことがあります。生殖能力を持つ三毛猫が生まれる確率は非常に低いためさらに価値が上がり、より高い値段で取引されることがあるということです。


三毛猫を迎え入れたら

◆三毛猫を譲ってもらった場合

三毛猫を迎え入れる時に譲ってくれた相手に、病気を予防するワクチンを接種したのか、接種していないのかを確認します。

ワクチンの接種をしていなかった場合は、動物病院でワクチンを打ってもらいましょう。ワクチンの接種をしていた場合は、次回のワクチンの接種時期を聞いておくと良いでしょう。

◆三毛猫を保護した場合

三毛猫を引き取ったのではなく、自分で保護をして三毛猫を飼い始める場合は、動物病院で健康状態を診てもらいましょう。

また、三毛猫と生活する上で必要なエサを入れるお皿や猫用のトイレなどを事前に準備しておきましょう。

◆完全室内飼いがおすすめ

三毛猫に限らず猫は、室内で飼うことをおすすめします。屋外での事故や怪我だけでなく、他の猫からの病気などの感染を防ぐことができるからです。

ただ、完全室内飼いの三毛猫は、運動不足から肥満になりやすく、ストレスを感じることがあります。
できる限りストレスを感じさせないように、キャットタワーなどの運動ができて遊べるものを用意しておくと良いでしょう。

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